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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
朝10時から手術が始まり、
午後4時過ぎに手術が終わった。

医師からは手術そのものは問題無く済んだと聞き、
りえとタクヤはホッとした。

集中治療室にユウイチはそのまま入り
りえとタクヤはガラス越しに見た。

まだ麻酔が効いているようで眠っていたが
青白い顔をして苦しそうに見えた。

りえは暫くユウイチを眺めていたが
タクヤに肩を叩かれ、帰る事にした。

看護師にりえは挨拶をし、病院をタクヤと出た。

りえはタクヤを家に送る為に
車にタクヤを乗せた。

ユウイチの手術がいつ終わるともわからなかったので、子供達は新井に頼み、明日までお願いしておいたのだった。

タクヤを乗せ、子供の話しや、仕事の話しをしながら
タクヤの家にまで送った。

りえはタクヤを玄関まで送り、帰ろとすると、
用事を頼まれた。

りえは少し躊躇したが
穏やかなタクヤだったので少しの時間なら…と
家に上がり、タクヤは棚の上の物を取るために
脚立に上った。

そして頼まれた物を下ろし、すぐに帰ろうとすると
タクヤはお茶を入れてくれた。

りえは、ソファに座りお茶を飲む振りをした。
以前、タクヤに貰ったお茶に睡眠薬が入れられていたのを思い出したのだ。

タクヤは、最近アロマに凝っていてと
オイルを垂らし、香りを漂わせた。

タクヤはトイレに立ち、その場を離れた。

りえはいい香りを嗅ぎながら
ユウイチを想っていた。






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