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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
結婚式当日は、タクヤは昨日の現場のトラブルに追われていた。

早朝から家を出て、間に合うように行くからと、家を出た。

りえは新井と子供たちと一緒に出掛けた。
結婚指輪とユウイチの写真を持ち、教会の近くのホテルに入った。

ベビーシッターも頼み、美容師が待機し、新井は留袖に着替えた。
りえは、鏡の前で過去の自分を思い出していた。

弱く誰かに支えて貰わないと歩けなかった自分。
二人の男性をあんなに深く愛したことを。

化粧を丹念にし、髪を整え、ドレスを着る前にタクヤからの連絡を待ったが、まだなかった。

りえはドレスに着替えた。
新井はりえのドレス姿に目を潤ませていた。

時間が迫ってきたので、りえは部屋から出て
教会の中でタクヤを待っていた。

ドアが開き、タクヤが現れた…

と、思うとツトムが大きな花束を抱えて入ってきた。

「おお!綺麗だ。俺を待っていたのか?ははは…」
ツトムはタクヤを探しながら
「旦那は怖じ気付いたの?」
と、言いながらりえのヴェールをあげた。

「あんっ、ツトムさん、だめよっ。」

あまりの綺麗さにツトムはたじろいだ。

「やっぱり、俺の嫁になって欲しいよ。」

「ツトムさんたら…」
りえは笑いながら、視線はドアにいった。

タクヤの来る気配は無く、従業員は時計を気にしていた。

「俺が代わりにしてあげるから、大丈夫だよ、りえ。」
ツトムはりえの手を握ろうとした時に、タクヤが作業着のまま走り込んで来た。

「ごめんよ、りえ。遅くなってしまった。穴に入り…」
タクヤは自分の汚さに気付いた。

そしてヴェールの中で心配そうに見つめるりえの顔が見えた。

「時間が…このままでしましょ。このままのタクヤくんが私は好きよ。」

りえはタクヤの腕に自分の腕を絡ませ、ツトムにお礼を言った。

ツトムは花束を置き、教会から出た。

二人はバージンロードを歩き、後ろからユウヤとユウナがついて歩いた。

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