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Moon road〜月への道
第3章 結婚
いつの間にか二人は眠ってしまったようだ。

リビングのカーテン越しに光が差し込んできた。

りえは目を覚まし
「朝かしら…」
呟きながらカーテンを開けると、大きな月が部屋を照らしていた。

月の光が眩しく、こんな月ははじめて見たような気がした。

「りえ?どうした?」
カーテンを開けたりえの後ろからユウイチが言った。

「月が…」

りえの傍にきたユウイチは、

「スーパームーンだな」
と、言った。

「スーパームーン?」

「そう、狼が可愛い女の子を襲ういたくなる日」

ユウイチは、そう言いりえを後ろから抱き締めた。

そして、ふたりでソファに座り、ユウイチは月の話をりえにしていた。
時々、キスをしながら…

「月が海から出るときに、海面に月の明かりが道のようになるんだ。月までの道のように見えるんだよ」
「見てみたいわ、私。お義父さんと、一緒に行きたいわ」
「そうだね、行こう。一緒に」

そして、ユウイチはりえに優しくキスをし、
「一緒に…」
そう囁きながら、また繋がっていた。


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