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Moon road〜月への道
第3章 結婚
ユウイチは、白髪だらけで髭が伸び痩せ細り、以前のユウイチの面影が消えていた。

「お義父さん!!」

あまりの変貌振りにりえは驚き悲しんだ。

りえは、ユウイチに抱きつきながらユウイチを呼んだ。
死んでしまっているようだった。

「お義父さん、お義父さん…」
泣き叫びながらユウイチを抱き締めた。

「りえ?りえ?」
目の前にりえがいるのを見ると驚いていた。

「どうした?何故泣いてるんだ?」

「ああ、お義父さん、会いたかった」

「りえ、申し訳ない。りえを傷付けてしまって。謝りたくて、ずっと…」

泣きじゃくるりえの頭を撫でながら、りえに詫びた。

「仕事が忙しく、ちょっと無理をし過ぎてしまったよ」
弱い笑顔でりえに言った。

「お義父さん、ごめんなさい。ごめんなさい。」
りえはユウイチに抱きつきながら謝った。

「りえは、悪くない。俺が俺が自分勝手過ぎたんだ。りえを傷付けてしまって…」

りえは泣きながら首を左右に振り、号泣した。

号泣しているりえをユウイチは抱き寄せ、優しく優しくおでこにキスをした。


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