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マギカ☆フレグランス
第1章 魔女機構


「ふ、んっ…」

 吐息が漏れる。
 リフレッシュ、そういったメイラの言葉の意味は、私の考えた通りの意味で間違っていなかったみたいで、メイラは言い終わるや否や私に口づけして来た。

「んっ、ふっ…んん」

 メイラの唇が、はむはむと私の唇を食べる。
 時折、柔らかい舌が唇をかすめ、背筋がゾクッとする。
 頭の後ろに回されたメイラの手が、私を逃げないように添えられ、一方的に唇を押し付けてくる。

 私の半開きの唇をメイラを美味しそうに噛む。

 甘噛みされる唇からは、特別な魔法でもかけられてるのかな。
 そう思わせるほど甘美な快感が、私の中を走っていく。

「んむっ…だらしないルナの顔って、すっごくそそる」
「ん、んえ?」

 キスをやめ、私を覗き込むメイラの顔が意地悪に笑う。

「ルナ……すごくかわいい」

 メイラは、そっと優しく左手で私の頬を撫でる。
 サラサラのメイラの掌の暖かさは、ボーとしてきている私の頭にはちょうどいい体温だったに違いない。
 触られた頬が熱くなる。

「メイラ……」

 両手でメイラの胸元の服を掴む。
 メイラとキスをするために、上体に力を入れる。

「スイッチ入っちゃった?」

 メイラの意地悪な声と顔に、私のお腹の下がキュンと鳴る。
 おかしい。確かにおかしいはずなのに、それでも、それでも。

 今はメイラに触れたい。

「はむっ。…んん、ん……」

 今度は私からメイラに口づけする。
 それに応えるように、メイラがまた私の唇を噛んでくれる。

 私の頭に添えられていた手は、いつの間にか頭を撫でるように動いていて、心地の良い感覚がどんどん私を支配していく。

 気持ちいい……。心地がいい。溶けそうになる。
 体が時折意識せず跳ねる。お腹の下が切なくなる。
 これは、あまりにも、気持ち良すぎる。

 ただのキスのはずなのに、ましてや、女同士のキスのはずなのに。

 私の体は、完全に出来上がってしまっていた。

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