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マギカ☆フレグランス
第1章 魔女機構


 惑星《シュナリア》という星がある。
 神天星《アリスタジア》という恒星……要するに太陽を軸に公転する惑星だ。
 そのシュナリアの3つに分かれた大陸の1つ。そこに私の今いる魔女機構がある。

 シュナリアには、人間の他に《フィリム》と呼ばれる存在と《ケルベス》と呼ばれる化け物が存在し、シュナリアの食物連鎖の上に立つケルベスに、人間たちは支配されているという。

 その中人間は、ケルベスへの対抗策として、魔法を会得した。
 超常を具象化するこの魔法の力により、人間は、ケルベスに対し、大きな反抗を見せたという。

 しかし、魔法には適性があり、誰もが会得できるわけではなく、また、使いこなせるわけではない。
 シュナリアの地域の多くは未だにケルベスに支配されている。

 ……ってことであってるよね?

「まぁ、それでいいと思うわよ」

 授業を終え、自宅に戻った私は、メイラからこの世界について学んでいた。
 それもそのはず、今日の授業の内容は、私にとってちんぷんかんぷんだったのだから。

 魔法についてや、シュナリアについて、現在のフィリムとの関係。
 全く以って分からず、目を白黒させている私を見かねたメイラが、自宅での勉強を提案してくれたのだ。

 私にとってみればそれは感謝でしかない。ここで生きて行く限り、必要になる。
 そういうわけで、現在私は自室にて、寝巻きである薄い緑のワンピースを着て、勉強真っ只中だ。

「思ったより理解は早くてびっくりだわ」
「こう見えても私、高校では成績上位だったんだから!」
「こうこう…? 学校みたいなもの?」
「あー、そんなかんじかな」
「そっちの世界にもやっぱりそういうのあるのね」

 勉強もひと段落したので、メイラも休憩とばかりに、私のベッドに腰掛けた。

「ねえ、あんた。ちょっとこっち来て」
「へ? なんで?」
「いいから。休憩しましょ」

 休憩なら別にこのままでも……。
 そうは思ったけれど、メイラに反抗する理由もないので、私は椅子から立ち上がって、メイラに言われた通り、メイラの隣に腰掛ける。

「さて、じゃあリフレッシュね!」
「へ!?」

 リフレッシュ。それは、私が今日の朝に聞いた言葉。その意味は言われるまでもない。

––えっちなことだ…。


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