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マギカ☆フレグランス
第1章 魔女機構


「まぁ、その態度はとてもいいわ。私としても気分がいいわ。そこの使い物にならない下僕を召喚した無能さには目を瞑ってあげるわ」
「使い物にならない下僕……?」
「その使い魔よ。あなたの態度が改まったとしても、私はあなたたちを認めることなんてないわ。ただルナ・アステル。あなたを個人単体で見たとしたら、まだ目を瞑れるレベルよ。」
「え、あ、えっと、……光栄です……」
「ふふん。それでいいのよ」

 上級候補生は満足げに笑うと、ばさっと黄金の髪の毛を舞わせながら、会議室の扉を開けた。

「汚らわしい……」

 小さく聴こえた呟きに、ばっと私の視線はその声の主に向けられる。
 その声の主は、上級候補生の背後に控えていた女の子。
 うさ耳のフードを被ってその上から制服を着用してるこの子の顔を見れないけれど、その呟きから笑顔が作られているとは到底思えない。

 私たちの方を向くこともなく、上級候補生の背後に控えながら呟いた一言だった。


「学園三年【リリィ】アルティミシア・ブラド・マインミシェル。入室いたしますわ」

 アルティミシア……それが上級候補生の名前のようだ。
 覚えておこう。なにか、ルナちゃんとメイラと、因縁みたいなものがあるみたいだし……。

 まだ顔を伏せたまま震えているメイラの見ながら、閉まる会議室の扉の音を聞いた。

 すぐにでも会議が始まるはず。私たちも入らないと。

「メイラ……いくよ」

 私の言葉に、こくりとうなづくメイラは、私の知っている元気なメイラとは全く別人のように思えた。
 いつまでも私の手首を握っていたメイラの手を、今度は私が握り、会議室の扉を開いた。

 なんの躊躇もなく、自然とその扉を開けた。

「学園一年【リリィ】ルナ・アステル。入室いたします!」

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