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マギカ☆フレグランス
第1章 魔女機構


「では、議題に移ります。皆、すでにご存知のとおり、ケルベスの動きがここ最近、活発化しております」

 ケルベス……確か、人間を襲う化け物たちのことだよね。
 活発化、ということは、人間の被害が増えてるってことなのかな。

「それに伴い、各地の魔女がケルベス討伐にあたり、対処しているところですが、そのケルベスの動きに紛れるように、フィリムが動いているようなのです」

 フィリム。
 形は人間と変わらないが、大きさは基本120㎝にも満たないほど小さく、普段は姿すら見せないほどの、人間に害をなさない存在。
 生物ではなく、生命であり、フィリムに食事や生理的行為はなく、人間とは大きく異なる存在。

 確か、そうメイラに教わった。

「ここ最近、フィリムの目撃情報が多々あり、フィリムの行動がケルベスの活発化と何か大きな関係があると、魔女機構は推測し、調査を開始しています」

 フィリムとケルベスの関係性、全く見当がつかない。
 まず私はフィリムもケルベスも見たことがない。

「その中、私たち管理第一区【リリィ】から管理第七区【リリィ】へ指令が下りました。皆には、学園の実践講習という名目で従事していただきます」

 実践講習? 授業の一環なの?

「指令は【ケルベスの発見次第の討伐及びフィリムの目撃情報収集】です」

 け、ケルベスの討伐……?
 さぁ、と血の気が引いていくのを感じる。討伐って、つまり、戦うって、ことだよね。
 私が? 人間を襲う化け物と? 戦う? どうやって? 魔法で?

「期間はこれより三日間。管理第三区内にて、任務に従事してください。報告はレポートにまとめ、三日後の早朝に私の元に提出してください。何か、質問はございますか?」
「ちょっといいかな」

 一人の上級候補生が手を挙げた。ショートカットに切りそろえられた横髪、後ろ髪に比べて、片目を隠すように頬まで伸びる前髪が特徴的だ。
 フィールさんが「どうぞ」と言うと、その上級候補生は正面を見て机の上で腕を組んだ。

「学園四年【リリィ】サリム・イントだ。今回の指令。我々はフィリムの情報収集をメインに動くことになると思うのだが、ケルベス討伐も含むとなると他の【リリィ】とバディを組むことになると思う。その辺りはどうなのだ」

 バディ?
 え、私とメイラが二人で情報収集とか討伐とかするわけじゃないの?
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