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マギカ☆フレグランス
第2章 指令【フィリムの目撃情報収集】
私が下で、私に馬乗りになってくるメイラ。この絵面は、いつものことだけど、今回メイラは私の顔の横に腕を置いて、私のキスを大人しく受けていた。
いつものような、私の唇を貪るようなキスはない。逆に、私がメイラの唇を食べる番だった。
「んっ…ふ…っ……」
「んぅ……」
私自身キスをしたのが、この世界にきて初めてだった。
元の世界にいた私には彼氏なんて上等なものはいなかったので、キスなんて完全に未経験者だ。
だから今私がメイラにしてるキスも、メイラにされていたキスをそのままやり返すことしかできない。
メイラが私にしてきたように、メイラの唇と甘噛みし、時折舌で唇をなぞる。
ただ、メイラが私にするときと大きく違うのは、私のキスの動きに合わせて、メイラも唇を動かしてくれることだ。
私がメイラの上唇を食めば、メイラは私の下唇を食む。
私が唇を舐めれば、その舌を追うように、メイラも舌を伸ばす。
その舌を私が食めば、抵抗せずそれをメイラは受け入れる。
混じり合う吐息や、時折漏れるお互いの声も、自分たちの脳を溶かす材料になってしまっている。
「んん……るにゃ……んっ……もっと」
「ん、うん……はむっ……んん」
私もメイラの頭の後ろに手を回し、キスを何度も何度も繰り返す。
その中、ぴくっと私の体震えた。胸の先端に軽い刺激が走ったからだ。
キスを一旦やめて、視線を下に下すと、メイラはいつの間にか手を私の胸元に移動させていて、そっと平らな胸を撫でてきていた。
「ちょ、んん! もう! メイラ!」
「だって……ルナ」
「今日は私に抱いてもらいたいんでしょ?」
「そ、そうだけど」
「じゃあ、大人しくしてて」
「で、でも我慢できないよぉ」
私が人差し指をメイラに当てると、むっとした表情をして押し黙った。
今日のメイラはなんだか塩らしい。なんだろ。こんなメイラってかわいかった?
ドキドキするし、お腹の下がキュンキュンと疼く。
「よいっしょ」
「きゃっ」
私は寝返りを打つようにしてメイラを横に転がす。
かわいらしい声をあげてそのまま私の横に転がったメイラの上に、今度は私が乗っかる。
ふふん、これで形成逆転ね。