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束縛彼氏 ヒイロ君
第4章 真田さん。
会社帰りだろうか、スーツ姿の
紳士は余裕ある微笑で
「ミズキちゃんって名前かぁ。
可愛い彼女だね。けど、取られたくないなら
目を離しちゃだめだよ。」
「ヒイロ君ごめんね!真田さんと楽しそうに
話してたし邪魔しちゃいけないと思って
そしたら隣に湊ミナトさんが…」
どうしよう!ヒイロ君怒ってる!
「まぁ、僕はこれで失敬。また会おうヒイロ。
確か月曜は会議があったね。そこで嫌でも
また顔を合わせるさ。」
一万をカウンターに置いて
湊はさっていく。
「仁、帰る。いくらだ?」
畜生!俺のミズキが他の男と
話してた!俺のものなのに。
「今度来たときに今日の分、払ってくれれば
いいから。」
真田さんはニコニコして言う。
「悪いな。」
無言で私の腕を掴み足早に去る。
「ったい…痛いよ。」
ミズキが痛そうにしているのさえ
気づかずコインパーキングに向かう。
助手席に無理矢理乗せ、車をかっとばし
近くにホテルを見つけチェックイン。