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妄想短編
第6章 天の先の国
長谷部千夏、19歳、フリーター
千夏はバイトの帰り道、急に悪寒に襲われた、数ヶ月程前から誰かに後をつけられてるような気がしていた。バイト中、誰かに見られてる気がしていた。その悪寒の原因を確認出来た事がなかったので友達にも家族にも相談できなかった
だが、今は分かる
その原因がすぐ側に居る事を
[やっぱり…気のせいじゃない]
足音が、息づかいが、千夏の背後から近づいてくる
[いや…]
身体が震えだし、思うように脚が前に出ない
「はぁはぁ…千夏ちゃん…」
息を荒くしながら早足で接近してくる人影
[やだ…助けて]
恐怖で声も出せず、脚も震えて逃げ出せない
「はぁ~はぁ~」
ガシッ
「ヒッ」
千夏の身体の震えが一瞬止まりビクッと跳ねた、男は千夏の腕を掴んだのだ
そして、千夏の耳元に顔を近づけて下品な笑みを浮かべる
「つ~かま~えた~グフフ」