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NEXT 【完結】
第2章 遭遇

稜は普段、極力物音を立てないように生活をしている。
思えばそれがよくなかったのかもしれない。
こっちの音が全く聞こえないのを、
“向こうの音が聞こえてこない=お互いの音は聞こえないもの”と思ったのだろう。
こちらの物音がすれば、おのずと向こうも気づくー、
そう思った。
「えっ。貸してくれないのー。」
「なるほどね。そりゃそうよね。」
貸してもらえると思った千夏は少し不服そうだが、
有希子は妙案だと思ったらしい。
「それでもまだおさまらなかったら、その時は千夏にお願いするから」
「...わかった。」
「しかし、千夏、2人でゆっくりイチャイチャ出来ないぐらい、準備するモノがあるの?今時の結婚式は」
コーヒーを飲みながら、有希子が話を変えてくれる。
「それがさー、結婚式場のオプションとかになってて、全部頼むと結構お金がかかっちゃうのよー、だから作れるものは作ろうってなってー」
それからは千夏の結婚式の話で盛り上がり、
思いの外自分のちょっとした相談が波紋を拡げた稜はほっとしていた。
思えばそれがよくなかったのかもしれない。
こっちの音が全く聞こえないのを、
“向こうの音が聞こえてこない=お互いの音は聞こえないもの”と思ったのだろう。
こちらの物音がすれば、おのずと向こうも気づくー、
そう思った。
「えっ。貸してくれないのー。」
「なるほどね。そりゃそうよね。」
貸してもらえると思った千夏は少し不服そうだが、
有希子は妙案だと思ったらしい。
「それでもまだおさまらなかったら、その時は千夏にお願いするから」
「...わかった。」
「しかし、千夏、2人でゆっくりイチャイチャ出来ないぐらい、準備するモノがあるの?今時の結婚式は」
コーヒーを飲みながら、有希子が話を変えてくれる。
「それがさー、結婚式場のオプションとかになってて、全部頼むと結構お金がかかっちゃうのよー、だから作れるものは作ろうってなってー」
それからは千夏の結婚式の話で盛り上がり、
思いの外自分のちょっとした相談が波紋を拡げた稜はほっとしていた。

