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NEXT 【完結】
第44章 Situation

「卵白を泡立てて使うから、ふわっふわっで美味しそうだったの。作り方簡単そうだったし、材料もあるし、すぐできるよ?」
一昨日、大掃除が早く終わったら作ろうと思っていたケーキの材料がそのままある。
イチゴやキウイなどフルーツに生クリーム。
豪勢なホットケーキになるはずだ。
髪を撫でていた手をゆっくりとめてみる。
どうやら返事がないのは寝てしまったかららしい。
こんな体勢で...。よっぽど疲れてる?
さっきのあれは寝ぼけてたのかな?
腰に回した腕もゆるくなっている。
そーっと移動してみると、寝返りを打つようにして離れた。
急いでクローゼットでガウンを着て、服を見繕い、シャワーへ向かう。
途中、羚汰が寝返りを打ってビクッとしたが、なんとか居間に移動。
卵や牛乳を常温に戻すため、冷蔵庫から出してから、シャワーへ向かう。
帰ってベッドへ直行だったので、メイクがそのままだ。
この歳になって朝までメイクしたままはなんとかしなきゃ。
今度から、メイクだけでも落としたい。
ううん、やっぱりシャワーは浴びたい。
でも、あんな風にもつれ込んだらー。
途中でシャワーを浴びようと思っても、今朝までずっと...だったし。
昨日からの一連の流れを思い返し、赤面しなながら、シャワーを浴びる。
「あ、あー」
シャワーの中で、発声練習かのように、小さくではあるが声を出してみる。
少し声が枯れている気がする。
一晩中、声をあげ続けていたので無理もない。
しかも、その前の日から二晩続けて、一晩中ー。
ここ数日の色々が思い出されて、益々稜の顔が赤くなる。
のぼせそうになるのを堪えて、なんとかシャワーを済ませ、いつものワンピを着て居間へ向かう。
「あっ、遅かったー」
寝ぼけた顔だが慌てた様子の羚汰がやってくる。
シャワーに乱入しようと思って起きたらしい。
すこし悔しがっている。
「おはよ。シャワー、どうぞ」
羚汰の顔を見ると、色々とまた蘇ってきてしまう。
慌てて頭に被せていたタオルで顔を隠すようにして、風呂場までの道を譲る。
「ん?なんか顔がめちゃ赤いけど、大丈夫?」
「!」
顔に手を当てられ、覗きこむように体を密着され、一気に沸騰する。
羚汰がにやりと微笑む。
「ひょっとして、イロイロ思い出しちゃった?」
な!
稜が声にならない叫びをあげる。
一昨日、大掃除が早く終わったら作ろうと思っていたケーキの材料がそのままある。
イチゴやキウイなどフルーツに生クリーム。
豪勢なホットケーキになるはずだ。
髪を撫でていた手をゆっくりとめてみる。
どうやら返事がないのは寝てしまったかららしい。
こんな体勢で...。よっぽど疲れてる?
さっきのあれは寝ぼけてたのかな?
腰に回した腕もゆるくなっている。
そーっと移動してみると、寝返りを打つようにして離れた。
急いでクローゼットでガウンを着て、服を見繕い、シャワーへ向かう。
途中、羚汰が寝返りを打ってビクッとしたが、なんとか居間に移動。
卵や牛乳を常温に戻すため、冷蔵庫から出してから、シャワーへ向かう。
帰ってベッドへ直行だったので、メイクがそのままだ。
この歳になって朝までメイクしたままはなんとかしなきゃ。
今度から、メイクだけでも落としたい。
ううん、やっぱりシャワーは浴びたい。
でも、あんな風にもつれ込んだらー。
途中でシャワーを浴びようと思っても、今朝までずっと...だったし。
昨日からの一連の流れを思い返し、赤面しなながら、シャワーを浴びる。
「あ、あー」
シャワーの中で、発声練習かのように、小さくではあるが声を出してみる。
少し声が枯れている気がする。
一晩中、声をあげ続けていたので無理もない。
しかも、その前の日から二晩続けて、一晩中ー。
ここ数日の色々が思い出されて、益々稜の顔が赤くなる。
のぼせそうになるのを堪えて、なんとかシャワーを済ませ、いつものワンピを着て居間へ向かう。
「あっ、遅かったー」
寝ぼけた顔だが慌てた様子の羚汰がやってくる。
シャワーに乱入しようと思って起きたらしい。
すこし悔しがっている。
「おはよ。シャワー、どうぞ」
羚汰の顔を見ると、色々とまた蘇ってきてしまう。
慌てて頭に被せていたタオルで顔を隠すようにして、風呂場までの道を譲る。
「ん?なんか顔がめちゃ赤いけど、大丈夫?」
「!」
顔に手を当てられ、覗きこむように体を密着され、一気に沸騰する。
羚汰がにやりと微笑む。
「ひょっとして、イロイロ思い出しちゃった?」
な!
稜が声にならない叫びをあげる。

