この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
NEXT 【完結】
第46章 Difference

少々ではないと思う。
おばさんはそれから、稜が知らない遠い親戚の誰やらちゃんが、お金の無い人と結婚して、旦那がギャンブルで作った借金抱えて、苦労している話や。
また別の、今度は近所の人の親戚の人で、旦那が薄給で共働きをしなくてはならず、その中で子育てで苦労している人の話など。
あらゆる話を持ち出して、稜を説得しようとしてきた。
そうかと思えば。
自分の頃は、相手もわからないまま親のいうなりに結婚した。結婚式で、初めて旦那になる人の顔を見た。
などと、いつの時代の話かわからないぐらい昔の話まで初めて。
それに比べれば、今の人は贅沢だの、ワガママだのと説教まで始まってしまう。
そんな話をいくらされても、稜の気持ちはもちろん変わらない。
「おばちゃん、ごめん。どんなに説得してくれても、変わらないから」
そう言うと、おばさんは、何度も何度も本当に断るのかと聞いてきて。
その度に、断るといい続けた。
「こーんないいお話、二度度無いんだからね!!」
と最後に捨てゼリフを吐いて、電話をブチっと切った。
やっと電話が終わり、なんとか断ることもできたようで、稜はソファに体を寝かせる。
時計を見ると、9時半近くで。
1時間半も電話していたことになる。
母親に電話で報告をする。
疲れきっていて、メールをする手間がめんどくさく、電話のほうがいいだろうと考えたからだ。
母親も気になっていたらしく、すぐ電話に出る。
おばさんに電話したこと。
なんとか断れたことを話す。
「そう、大変だったわねぇ。長かったでしょ」
「そーなの!おばさんが、顔も知らない人と結婚した話とか聞かされた」
母親は電話の向こうでケラケラと笑っている。
「笑い事じゃないし!もう大変だったよ〜」
どうやら、母親もその話や、遠い親戚の話、近所の人の話。同じ話を延々聞かされたらしい。
「ま、でもこれで、もうおばさんも言ってこないんじゃない?」
「そうだといいけど」
散々2人で、おばさんの話で盛り上がって電話を切る。
母親と電話終わって、また時計を見たら、10時半過ぎていた。
稜は、重たい体を引きずって、風呂に入る。
このまま転んでいたら、爆睡してしまいそうだ。
おばさんはそれから、稜が知らない遠い親戚の誰やらちゃんが、お金の無い人と結婚して、旦那がギャンブルで作った借金抱えて、苦労している話や。
また別の、今度は近所の人の親戚の人で、旦那が薄給で共働きをしなくてはならず、その中で子育てで苦労している人の話など。
あらゆる話を持ち出して、稜を説得しようとしてきた。
そうかと思えば。
自分の頃は、相手もわからないまま親のいうなりに結婚した。結婚式で、初めて旦那になる人の顔を見た。
などと、いつの時代の話かわからないぐらい昔の話まで初めて。
それに比べれば、今の人は贅沢だの、ワガママだのと説教まで始まってしまう。
そんな話をいくらされても、稜の気持ちはもちろん変わらない。
「おばちゃん、ごめん。どんなに説得してくれても、変わらないから」
そう言うと、おばさんは、何度も何度も本当に断るのかと聞いてきて。
その度に、断るといい続けた。
「こーんないいお話、二度度無いんだからね!!」
と最後に捨てゼリフを吐いて、電話をブチっと切った。
やっと電話が終わり、なんとか断ることもできたようで、稜はソファに体を寝かせる。
時計を見ると、9時半近くで。
1時間半も電話していたことになる。
母親に電話で報告をする。
疲れきっていて、メールをする手間がめんどくさく、電話のほうがいいだろうと考えたからだ。
母親も気になっていたらしく、すぐ電話に出る。
おばさんに電話したこと。
なんとか断れたことを話す。
「そう、大変だったわねぇ。長かったでしょ」
「そーなの!おばさんが、顔も知らない人と結婚した話とか聞かされた」
母親は電話の向こうでケラケラと笑っている。
「笑い事じゃないし!もう大変だったよ〜」
どうやら、母親もその話や、遠い親戚の話、近所の人の話。同じ話を延々聞かされたらしい。
「ま、でもこれで、もうおばさんも言ってこないんじゃない?」
「そうだといいけど」
散々2人で、おばさんの話で盛り上がって電話を切る。
母親と電話終わって、また時計を見たら、10時半過ぎていた。
稜は、重たい体を引きずって、風呂に入る。
このまま転んでいたら、爆睡してしまいそうだ。

