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少年悪魔
第2章 誕生日の夜



なぜ遥斗に羽が生えているのだろう。
あの異形は一体何だったのか、遥斗はあれが何なのか知っているのだろうか。
そういえば、さっき「やっぱり」とか言っていた気がする。
そんなことを考えていると、遥斗の羽が消えた。
「羽が生えた姿が人目についたら厄介だからね。てか、立てる?」
繭は遥斗が差し出した手を掴んで立ち上がると、スカートや膝に付いた砂や埃を払った。
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