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少年悪魔
第2章 誕生日の夜
「ヒナ、教室行こ」
繭と雛乃が並んで廊下を歩き始める。その後ろ姿を見つめながら、遥人がぽつりと呟いた。


「…ふーん。繭が極上の餌、か…」


その呟きは周囲の雑音に掻き消され、誰の耳にも届くことはなかった。

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