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私と絵のぐと
第14章 未来へ
「結婚しよう。まだ、付き合って日は浅いけど、それも視野にいれて考えてほしい。」

「なっ…!////」

嘘…。

「こんな、普通の日で平凡な朝に言ってごめん。
 けど、我慢してらんねー。思ったらすぐ言いたくて。」

「……………。」

信じられない。

「んだよ…黙り込んで…。」

「嬉しいよ!すっごく!」

「ん。喜んでもらえて、俺も嬉しい。…手握って。」

掌が重なり、瑠晴の華奢で大きな手が包み込む。

見覚えの無い物が一つ。

「瑠晴……これ…。」

「優璃に。付き合ってから、何のプレゼントもしてなかったから、これやるよ。」

「え……。」

驚いてしまって声が出ない。

品のいいデザインのピンキーリング。

「婚約指輪は、まだ重たいだろ…。だから、小指に…。」

少し気恥ずかしそうに、話す瑠晴が可愛い。

嬉しくて、涙が出てくる。


「うぉっ!なんで泣いてんだよ!!」

「……っ!…ありがとうっ…本当に嬉しくて……嬉しくても涙ってでるんだよ?」

「本当だな。優璃。大好きだ。」

「うん!うんっ!私も…!」

ーちゅっー

「ん……。ずっと…こうしてたい。俺、今まで必死で走ってきたから周りなんてどうでもよかった。一緒に居たいって思える人がいて、お互い好きになるってことが嘘みたいだ。簡単に裏切ることは出来ないって思った。」

真剣に話され、強く抱きしめられる。

すごく伝わってくるよ。

瑠晴。
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