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第7章 距離と体温

「何もしないって言ったこと…取り消して。」

「え…？」

「今の俺、優瑠になんかしそう…。」

瑠晴に手を握られ、あるものに触れる。

「なっ…！！！！////」

「こんなになった…優瑠のキスで。」

「瑠晴…。」

すごく愛おしい気持ちになった。
私に体が反応していると思うと、キスがしたくなった。

ーちゅっー

「ん…。」

「………こんなんじゃ足りねぇ…。もっと…優瑠と…。」

耳、首筋、鎖骨、胸へ唇が降りていく。

「ん…っ。」

「っはぁ…。優瑠…いいにおい…。」

「瑠晴と…一緒だから…。」

「そ…。……ねぇ。俺のこと止めないの…？」

やっぱり、瑠晴はつかめない。
とまらないって言ってみたり、とめないの？と聞いてくる。

「わからない…彼氏じゃない人としたことないし…。」

「それでいいんだよ。俺は優瑠にはそうであって欲しいと思う。俺も…わかんねー。優瑠を傷つけたくないし。好きでもない相手としちゃダメってわかる…けど…優瑠…可愛すぎんだよ…！」

ーぎゅうー

苦しい。瑠晴の言っていることがわからない。
抱き締められている苦しさだけではなく、心が締め付けられる。

「瑠晴。今日だけ、このまま寝よ？」

「ん…。支離滅裂でごめん。」

こんなに、弱っているような瑠晴の姿。
強気でいる彼の裏には何か闇があると思った瞬間だった。