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私と絵のぐと
第7章 距離と体温
「……ん…。」

私の体に温かい感覚。

「っひゃ…!!!」

瑠晴の綺麗な顔がすぐ近くにある。
昨日のことは、現実だったんだと思った。
瑠晴が時折見せる闇。
それを知りたいと思う私。

「んんー…。……るな。」

「??」

寝言を言う瑠晴の眉間にシワが寄る。

「瑠晴…?大丈夫??」

るな?誰かの名前か…語尾なのか…。

「……………すぅ…。」

寝息をたてる姿は、いつも強引で俺様な瑠晴とは思えない。

「ふふふ!…可愛いー…。」

微笑ましい光景ではあるが、こうもしてられない。

ーぐぅぅー

「あ…/////」

空腹に気づき、ゆっくりとベッドを出ようとする。

「瑠晴??」

控えめに名前を呼んでみる。朝ご飯何が食べたいか聞こうとしたが、全く起きる気配はない。

「仕方ない…。冷蔵庫とキッチン借ります!」


冷蔵庫には、男の一人暮らしなのに、気の利いた物が入っている。
女の感だが、これは瑠晴が買ってきたものではないと思ってしまった。
やっぱり、身の回りを気遣ってくれる女の人がいる。そう感じた。

冷蔵庫にあるもので、朝食を作る。
その気分はあまりいいものではなかった。
どうしてだろう。瑠晴を独占したいの?
女の影があるから?

「……はぁ。」

「なんだよ。そのため息。」

ードクン!ー
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