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私と絵のぐと
第12章 幸福と恐怖
「優瑠ー。あの人モデル断られた女優だぞ?
すげーやつに引っかかったんだな。」
「あ…そうなんですか。引っかかってなんかいないですよ…。」
「ドレスアップして…やっぱり、なんかあるんだな。」
「悛先輩…あの…聞かないで下さい…。」
真剣な表現で見つめられる。
「あーもー。仕事できてんのになー。こんなおいしい話ないのに。優瑠のお願いなら…聞くに聞けないよ。」
ーポンポンー
子どもをあやすように、頭を撫でる悛先輩。
「…ありがとうございます…。」
「コーヒー奢れよー!?」
明るい声でちゃかすように言う先輩を見ると、落ち込んでいた気分が明るくなった気がした。
「はいっ!この会場でもいいですか?」
「おー!行くぞー!」
2人は、会場から人気がなくなっていくのを見ながら学生時代の話をした。
「よく一緒に帰って、勉強とかしてたよなー。もやしみてーな女だったのに、こんなに大人になったんだな?」
「なっ!悛先輩だって…チャラチャラしてたじゃないですか…。」
「チャラチャラしてないって!俺は、優瑠のこと好きだったぞ?」
「えー!!根暗っぽい私を?!ないですよ!絶対!あったとしても、もう時効ですよ!」
冗談っぽく笑いとばしてみた。
すると、先輩が手を伸ばし、親指が私の下唇に触れた。
「…やっぱり、もう遅いのか?」
え…。そんな本気な目で…。
この顔、昔も見たことがある。
「優瑠昔は…。」
「あっ!悛先輩!もう、こんな時間!次予定あるんで!
昔の話聞けてよかったです!…っじゃあ…。」
急いで席を立つ。
「「優瑠。」」
2人の声が重なった。
「こんなとこにいたのか?また、この男か?」
ードキンっ!ー
「りゅ…瑠晴。」
もしかして、見られてた?
すげーやつに引っかかったんだな。」
「あ…そうなんですか。引っかかってなんかいないですよ…。」
「ドレスアップして…やっぱり、なんかあるんだな。」
「悛先輩…あの…聞かないで下さい…。」
真剣な表現で見つめられる。
「あーもー。仕事できてんのになー。こんなおいしい話ないのに。優瑠のお願いなら…聞くに聞けないよ。」
ーポンポンー
子どもをあやすように、頭を撫でる悛先輩。
「…ありがとうございます…。」
「コーヒー奢れよー!?」
明るい声でちゃかすように言う先輩を見ると、落ち込んでいた気分が明るくなった気がした。
「はいっ!この会場でもいいですか?」
「おー!行くぞー!」
2人は、会場から人気がなくなっていくのを見ながら学生時代の話をした。
「よく一緒に帰って、勉強とかしてたよなー。もやしみてーな女だったのに、こんなに大人になったんだな?」
「なっ!悛先輩だって…チャラチャラしてたじゃないですか…。」
「チャラチャラしてないって!俺は、優瑠のこと好きだったぞ?」
「えー!!根暗っぽい私を?!ないですよ!絶対!あったとしても、もう時効ですよ!」
冗談っぽく笑いとばしてみた。
すると、先輩が手を伸ばし、親指が私の下唇に触れた。
「…やっぱり、もう遅いのか?」
え…。そんな本気な目で…。
この顔、昔も見たことがある。
「優瑠昔は…。」
「あっ!悛先輩!もう、こんな時間!次予定あるんで!
昔の話聞けてよかったです!…っじゃあ…。」
急いで席を立つ。
「「優瑠。」」
2人の声が重なった。
「こんなとこにいたのか?また、この男か?」
ードキンっ!ー
「りゅ…瑠晴。」
もしかして、見られてた?