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私と絵のぐと
第3章 衝撃
「いらっしゃい!」
彼のペースにはまりここまで来てしまった。
アトリエらしい。
マンションの一室にある、この部屋は絵の具の匂いとたくさんの色があった。
「………。」
何やってるんだ私は…。
「思い立ったら吉日!さぁ!座って!」
丸椅子に強引に座らされる。
「まずは、サラッと描かせてよ。」
スケッチブックを取り出し、鉛筆でサラサラと描いていく。
私を見る眼差しは、真剣そのものでドキドキしてしまう。
真っ黒な瞳。
しなやかな指先。
全部吸い込まれていきそうだった。
元彼にもこんな熱い眼差しで見つめられたことはなかった。
失恋の心の痛みが蘇ってきた。
「邪念があるな。」
「あ…ごめんなさい…。」
ーガタッー
スケッチブックを置き、私の方へ歩み寄ってくる。
私の前に立ち、座っている私と視線を合わせてきた。
「すみません!集中しますから!だから、怒らないで…」
「ちょっと黙って。」
彼と鼻先が触れ合った。
同時に唇に柔らかな感覚。
絵の具と香水が混ざった香り。
ーちゅっー
私の体は硬直したままだった。
「いいか。これから、描かれている時は、俺を好きになれ。俺以外のことは考えるな。」
彼のペースにはまりここまで来てしまった。
アトリエらしい。
マンションの一室にある、この部屋は絵の具の匂いとたくさんの色があった。
「………。」
何やってるんだ私は…。
「思い立ったら吉日!さぁ!座って!」
丸椅子に強引に座らされる。
「まずは、サラッと描かせてよ。」
スケッチブックを取り出し、鉛筆でサラサラと描いていく。
私を見る眼差しは、真剣そのものでドキドキしてしまう。
真っ黒な瞳。
しなやかな指先。
全部吸い込まれていきそうだった。
元彼にもこんな熱い眼差しで見つめられたことはなかった。
失恋の心の痛みが蘇ってきた。
「邪念があるな。」
「あ…ごめんなさい…。」
ーガタッー
スケッチブックを置き、私の方へ歩み寄ってくる。
私の前に立ち、座っている私と視線を合わせてきた。
「すみません!集中しますから!だから、怒らないで…」
「ちょっと黙って。」
彼と鼻先が触れ合った。
同時に唇に柔らかな感覚。
絵の具と香水が混ざった香り。
ーちゅっー
私の体は硬直したままだった。
「いいか。これから、描かれている時は、俺を好きになれ。俺以外のことは考えるな。」