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私と絵のぐと
第13章 過去と現在
数日後、あいつが個展にやってきた。
「瑠晴っ!!」
「!!」
あの時と何も変わらない笑顔で、俺のとこに駆け寄ってくる姿。
「みつき…。」
「すごく久しぶり!瑠晴…すごくかっこよくなったね。」
「それは、どーも。」
「ふふふっ!あの頃と何も変わらないね。」
「みつきもな。」
色んな絵を紹介して回った。
俺が感情をぶつけた絵も全て。
「瑠晴…すごい。どの作品も、観る人の感情一つで変わってくるね。けど、この絵だけは…。」
「あぁ。」
優璃を描いた時の絵だった。
「虚無感を一切み受けられない作品ね。
初めて…こんな絵も描けるのね。」
「あぁ。そうだな。幸せなんだよ。こいつの存在が俺を変えてくれる。」
「そっか…。このあと、食事でもどう??まだ話したりないからさ!」
「あぁ。隣の店で待ってて。少ししか居れないけど。」
俺は、満足だった。
充分見返してやれた。
早く、優璃の居る場所に帰りたい。
「瑠晴ー!ここだよ!」
「ごめん。待たせた。」
「ううん!忙しいのに、ゴメンね!」
海外での話。
日本とのギャップ。
色んな話をした。
「あの時は、ゴメンね。理不尽だったよね。けどね、今も瑠晴のことは好きだよ。」
「バカじゃねーの。自分からフったくせに。」
「本当だよ。忘れられなかった。だから、こうしてまた日本に…。」
最低だ。この女。
世間から注目され始めた俺にしか興味ないんだな。
この女が欲しいのは、地位と名誉。
俺じゃない。
「言っておくけど、お前の居場所はここじゃねーよ。」
「私の存在がなかったら、こうやって世に出てなかったでしょ?!」
「は?一番苦しい時期に去って行ったやつに言われても。何?恩返しとか言うなよ。ばからしい。」
「瑠晴っ!!」
「!!」
あの時と何も変わらない笑顔で、俺のとこに駆け寄ってくる姿。
「みつき…。」
「すごく久しぶり!瑠晴…すごくかっこよくなったね。」
「それは、どーも。」
「ふふふっ!あの頃と何も変わらないね。」
「みつきもな。」
色んな絵を紹介して回った。
俺が感情をぶつけた絵も全て。
「瑠晴…すごい。どの作品も、観る人の感情一つで変わってくるね。けど、この絵だけは…。」
「あぁ。」
優璃を描いた時の絵だった。
「虚無感を一切み受けられない作品ね。
初めて…こんな絵も描けるのね。」
「あぁ。そうだな。幸せなんだよ。こいつの存在が俺を変えてくれる。」
「そっか…。このあと、食事でもどう??まだ話したりないからさ!」
「あぁ。隣の店で待ってて。少ししか居れないけど。」
俺は、満足だった。
充分見返してやれた。
早く、優璃の居る場所に帰りたい。
「瑠晴ー!ここだよ!」
「ごめん。待たせた。」
「ううん!忙しいのに、ゴメンね!」
海外での話。
日本とのギャップ。
色んな話をした。
「あの時は、ゴメンね。理不尽だったよね。けどね、今も瑠晴のことは好きだよ。」
「バカじゃねーの。自分からフったくせに。」
「本当だよ。忘れられなかった。だから、こうしてまた日本に…。」
最低だ。この女。
世間から注目され始めた俺にしか興味ないんだな。
この女が欲しいのは、地位と名誉。
俺じゃない。
「言っておくけど、お前の居場所はここじゃねーよ。」
「私の存在がなかったら、こうやって世に出てなかったでしょ?!」
「は?一番苦しい時期に去って行ったやつに言われても。何?恩返しとか言うなよ。ばからしい。」