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練愛
第1章 相談
キィーバタンッ

傷んだドアが悲鳴をあげる

「あー今日もええ天気やあ!」

そう言うと日向は内ポケットから煙草とライターを取りだし火をつけた



屋上の柵にもたれかかり煙草を吹かす日向を心配そうに見つめる。

「た、煙草は…身体に良くないよ?」

「ブッ!」

思わず吹き出す日向

「お前なあ…その言葉、会うたび言うてへんか?これも何回も言うたけど、俺はお前に心配される程身体弱ないぞ!」

「で、でも……」

飛鳥方が正論なのに何故か言い返せない

「んで?さっきの考え事ってなに?」

黙り混んでしまった飛鳥に日向が声をかけた

飛鳥はまたモジモジし始める

その行動にイライラする日向

「なんやねん!早よ言えや!」

ビクッとしながら飛鳥が話し始めた

「あのね、実は…僕、か……彼女が出来た」

飛鳥は顔を真っ赤にしまだモジモジしている

「ッッッッッ!!!」

日向は飛鳥の発言に口を開けたまま固まってしまった。

「日向くん?」

モジモジするのを辞めた飛鳥が日向の前で手を振る


「あ!飛鳥に彼女???嘘だろ?冗談だよな?お前なあ!嘘はエイプリルフールにしかついちゃいけねーんだぞ!」

動揺を隠せない。

「嘘じゃないよ?ほんとに彼女が出来たんだよ?」

「う!嘘だ!ありえねぇ!」

「嘘じゃないってば!この間B組の女の子に呼び出されて……『好き』って言われちゃった///」

「…………!」

「それでね…今度の日曜日に、で…デートする事になって…」

「……………」

「でも、僕…彼女なんて始めてだから…デートって言われても、どこに行けばいいのかも分かんないし…」

「………………」

「どんな服とか…何を喋ればいいのかも……………日向くん?」

「ッッッッッ!!!」

あまりのショックな出来事のせいで、飛鳥の話を聞いてなかった日向はいきなり目の前に現れた飛鳥の顔に赤面し慌てふためく

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