この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
薔薇色タクシー
第5章 ♡ダンディ系♡
「有難うございます…」
でも、両手を縛られたままだし、ジャケットを掛けて貰っても、歩いている内に落ちてしまうだろう。
まさか…それが狙いとか!?
ドSならあり得るかもしれない!
仕方なく立ち上がろうとすると…
フワリ…
身体が宙に浮いた。
「きゃぁ!」
「失礼…これしか運ぶ方法がないからね…」
「そうですか…」
横抱きで抱き上げられて、不覚にも胸が跳ねそうになった。
いかん!いかん!
これから何をしてくるか分からない相手に、無駄にときめいている場合じゃない…
純粋にときめく相手、作らないとかしら…
人間境地に立たされると、守りに入ってしまうものなのね…。
などと思わず自分らしかぬ事まで、頭を過ってしまった。
悶々としている私にダンディ様は
「出来たら腕を頭に通して貰える?その方が落ち難いんだけど…」
「えぇ…分かったわ…」
ダンディ様は長身だ、落ちたら怪我だけじゃ済まないかも…
素直に縛られたまま、輪になった腕をダンディ様の首に掛けると…
「有難う…これなら大丈夫…」
フッと、優しく微笑んだ。
うぅっ…
なんだ…このカメレオン?
ドSな顔と…
紳士的な顔…
時たま見せる無邪気な顔…
コロコロと表情が変わって、真意が読み取り難い…。
でも、両手を縛られたままだし、ジャケットを掛けて貰っても、歩いている内に落ちてしまうだろう。
まさか…それが狙いとか!?
ドSならあり得るかもしれない!
仕方なく立ち上がろうとすると…
フワリ…
身体が宙に浮いた。
「きゃぁ!」
「失礼…これしか運ぶ方法がないからね…」
「そうですか…」
横抱きで抱き上げられて、不覚にも胸が跳ねそうになった。
いかん!いかん!
これから何をしてくるか分からない相手に、無駄にときめいている場合じゃない…
純粋にときめく相手、作らないとかしら…
人間境地に立たされると、守りに入ってしまうものなのね…。
などと思わず自分らしかぬ事まで、頭を過ってしまった。
悶々としている私にダンディ様は
「出来たら腕を頭に通して貰える?その方が落ち難いんだけど…」
「えぇ…分かったわ…」
ダンディ様は長身だ、落ちたら怪我だけじゃ済まないかも…
素直に縛られたまま、輪になった腕をダンディ様の首に掛けると…
「有難う…これなら大丈夫…」
フッと、優しく微笑んだ。
うぅっ…
なんだ…このカメレオン?
ドSな顔と…
紳士的な顔…
時たま見せる無邪気な顔…
コロコロと表情が変わって、真意が読み取り難い…。