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薔薇色タクシー
第5章 ♡ダンディ系♡
「んんっ〜〜〜〜!!」


ダンディ様は細めた目で喉の動きを確認しながら飲み干すのを見届けると、やっと口が解放された。


「ゴッホ…ゲホッ!」


強引に飲まされて噎せ返る私にダンディ様は


「僕のスープと君のお出しを混ぜて…更に美味しかっただろ?」


本気かよ!?


「ゲッホ…ゲホッ…」


大袈裟に咳をしながら思いっきり睨みつけると、ダンディ様は頬を紅潮させて、恍惚感すら顔に浮かべている。


「じゃぁ…スープの終わった事だし…次はメインディッシュを頂こうかな…」


はぁ…やっとメインディッシュか…
ん?でも今、
『頂こうかな』って言った?

 
「メインディッシュは…お魚かしら?肉かしら?それとも…」


怪訝な顔で質問する私の頭を嬉しそうに微笑むダンディ様の手が、ワシャワシャと撫で回す。


ナチュラルウェーブの髪が、一部分パンチパーマにされそうになった。


モサッと前髪が顔に掛かる。


ダンディ様は指先を顎から胸…
胸からお臍へと滑らし


「魚はさっき堪能したから…次は肉だよ…君の肉を…僕が堪能するんだ…」


ニヒルな笑みを口元に浮かべた。


ゾクゾクゾク〜!


背筋に寒気が走る。


く、喰われる!!


ダンディ様の口振りは、本当に肉を食いそうだった。


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