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薔薇色タクシー
第5章 ♡ダンディ系♡
だけど…ここで怖じてたまるか!


私の肉を喰らうっていうなら、堪能させて虜にしてやるわ!


「ふふ…あんまり貪り付かないでね…焼き加減とかあるのかしら?」


わざわざフルコースに例えて、さっきのスープだ…
肉料理だって、何か企ててるに違いなかろう。


「ん〜薫子さんは、どれくらいが好き?」


質問返しをしてきた。
勿体ぶるのが、好きなのね…。


「私は…ミディアム・レアかしら…焼けた芳ばしさも、生の弾力のある部分も程よく楽しめるし…」


目を細め、口元に笑みを浮かべたまま、私の話しにゆっくり頷き…


「僕は…『ロー』かな…肉本来の味も血生臭さも、味わえるからね…」


舌舐めずりし、唇を唾液で濡らしていく。


『ロー』
つまり…まんま『生』


生肉なんて、肉の刺身くらいでしか食べないわね…
ブロック肉を生で食べるなんて…

はっ!!
もしかして!!
私バラバラにされちゃうんじゃないの!?
この男ならやりそう!


流石に顔に恐怖が浮かんだが…


「では…頂こうかな…一緒にミートワールドを楽しもう…」


「はぁ?ミート…ワ…んぐ…」


ダンディ様は唇を重ね、再びコッテリ濃厚なキスが始まった。

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