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薔薇色タクシー
第6章 ♡エピローグ♡
いつもは張り切って往復するイケメンストリートをボンヤリと見詰める。


私の未来は…
何処に辿り着くのかしら?


ダンディ様系か…
はたまた…おっちゃん系か… 


それかずっと…『一人』か…。


ゾクリ…


瞬間胸の奥が萎縮して、背中に寒気に近い感覚が走った。


ハンドルを両手でガッチリつかんで、プルプルと頭を左右に振る。


「あぁ〜コイコイ、イケメ〜ン!」


ネガティブシンキングに飲み込まれそうなのを払拭する様に、呪文を唱えると…


「居たぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!久々の超
S級イケメン!」


遠目からでも明らかに分かるスタイルの良いい爽やか青年!


一気に肉食系女子のハンティング魂が燃え出した。


「はいはぁ〜い!ただいま参りまぁ〜す!」


ウィンカーを出して、S級イケメン君に向かおうとした時… 


「桃タク…」


ルームミラーに桃色タクシーが映って見えた。


それも凄い勢いでこっちに向かってくる。


どうやらターゲットは一緒らしい…


「桃色タクシー…負けないわよ〜!!」


私はパンプスを脱ぎ捨てて、ストッキングの足でアクセル全開に踏み込んだ。


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