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薔薇色タクシー
第2章 ♡インテリ系♡
「ささっ!どうぞ乗って〜!」


後部座席のドアを手で開けようとしたら


「あ…やっぱりいいです…歩きます…」


眼鏡男子は身体の足の向きを変えて、反対方向に歩き出そうとした。


キラ〜ン!


闇夜に獲物を狙う肉食獣の如く、目を光らせる。


今日の獲物をこのイケメンゲッター薫子が逃がす訳なくってよ!


数メートル離れた背中に向けて…


「きゃぁっ!」


地面に手を付いて、悲鳴を上げた。


「大丈夫ですか!?」


すると丁度通り掛かった数人の男性が心配して寄って来た。


勿論眼鏡君も振り返って、駆け寄って来る。


うふふふ…いいコね…。
思わず舌舐めずりをしたくなるわ…。


中年太りや加齢臭のするオッさんは視界に入れず、眼鏡君だけに手を伸ばし


「履き慣れない靴で…転んじゃって…」


そんなの嘘…

普段はこれより5センチは高いヒールで、疾走出来るもの。


「危ないな〜!立てるかい?」


隣からオッさんが声を掛けて来たが…


煩いわね!
小肥りオヤジは黙ってなさい!


「怪我してないですか?手に掴まって下さい…」


眼鏡君が心配そうな顔で手を差し伸べて来た。


キュン!


いいわぁ〜!その顔…
子宮がジンジンしちゃう〜!



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