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薔薇色タクシー
第4章 ♡先輩&後輩♡
私と同様、イケメン狙いの桃色タクシー。


時たま鉢合わせすると、イケメン上客を奪い合う。


並んだ桃タクは、助手席の窓を下げて不敵な笑いを向けて来た。


「なっ…奄美百代め~!負けないわよ~!」


ライバルの運転手の名前を吐いて、アクセル全開で踏み込んだ。


ブオォォォ~ン!


桃色タクシーも負けじとマフラーを吹かす。


薔薇と桃のカーレースが、始まろうとしていた。


交通量がそこそこある大通りをF1張りに(気持ちは)飛ばして行く。


ギュィィ~ン!


キキキキィィィィィッ!


巷でちょっ有名なピンクタクシー二台に気づいた車は、救急車が通るみたいに道を譲って端に避ける。


スタートが早かった桃タクが少し前に出た。


カッチン!


「負けてたまるかぁ~!」


心の加速装置にスイッチを入れる。


ブオォォォ~ン!


エンジンを更に吹かし、桃タクと並んだ。


「今日の3Pは私のもんだぁ~!」


ギュィィ~ン!


キッキィィィィィィィッ!


やったぁ~!
桃タクを抜いたわ!


薫子様のエロパワー!
思い知ったかぁ~!!



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