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薔薇色タクシー
第4章 ♡先輩&後輩♡
イケメン二人は狂走してくるタクシーを唖然と見ていたが、自分たちに向かってくると分かると顔面が強張り出した。


「遅いわぁ〜!」


薫子にロックオンされて、ただで帰れると思うなぁぁぁぁ〜!


桃タクに、バンパー分リードを保って…


キッキィィィィィッ!


若干横滑り気味で、二人の前に車を急停車させた。


「あ……」
「先輩…」


バァァァァン!


ドアを勢い良く開け、乱れた髪を手で払って宙に舞わせる。


「お待たせしましたぁ〜薔薇色タクシーにようこそ〜!」


極上の薫子スマイルを振りまいた。


「ちっ…」


背中越しに、桃色タクシーの舌打ちが聞こえ


ふふん!
薫子様に勝とうなんざぁ〜100万年早いわぁ〜!


物凄く優越感に浸る。


「あ…あの…先輩…」


若めのイケメン君が先輩らしきイケメン君に目配せをする。


「どうぞ〜本日はスペシャルサービスデーとなっております〜!」


ニッコリと微笑むと


「中◯までお願いします!」


先輩イケメン、腹が座ったか爽やかに笑ってタクシーに乗り込んだ。


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