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薔薇色タクシー
第4章 ♡先輩&後輩♡
やっとこ帰る雰囲気になって、二人が振り返った瞬間…


「わぁ!眩しい!」


ハイビームで、二人を照らす。


「あれ…タクシー」


バッタンッ!


ドアを警戒に開け…


「お待ちしておりましたぁ〜!薔薇色タクシーでございま〜す!」


「あぁっ!さっきのお姉さん!」


「薫子さん…でしたっけ…」


あら流石先輩君…ちゃんと運転手名をチェックしている。


「はい〜!野原薫子です!」


「えっと…もしかして…待ってって下さいました?」


ふふ…察しがいいわね…。
頭の良い男、結構好きよ。


「駅から離れてますし…お酒飲まれたんでしょ?」


「はい…少しですが…こいつは俺より飲んじゃいましたが…」


苦笑いしながら後輩君の肩を叩く。


「先輩っ!大丈夫ですよ!因数分解くらいは出来ますし、アッチだって勃ちますよ!」


「おいっ!女性の前でいきなり下世話な事言うな!」


ふふ…早速下ネタまで飛び出して…
ちょっと酔ってるみたいだけど、若いからイケるかしら?


「あら〜流石若いわね〜!元気なところ見てみたいわ〜!」


「ホントですか!?いいですよ〜!」


「おいっ!馬鹿言うな!」


「まぁまぁ…ご機嫌です事!二人とも乗って下さい!」


「はぁ…ほんとうにすみません…」


先輩君は後輩君を嗜めながら座席に乗り込んだ。


ふふ…薫子さんの作戦は、徐々に始まっているとも知らず…。


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