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薔薇色タクシー
第4章 ♡先輩&後輩♡
キキキィィィィッ!


目的地の駐車場にスタントマン並みの勢いで、半回転して停車する。


「うわぁぁぁ〜!」
「わぁっ!」


遠心力に振られた二人は、片方に寄せられ重なり合った。


ブルルルン…シュン…。


エンジンを切って、ニッコリ薔薇色スマイルで振り向く。


「は〜い!到着しましたよ〜!」


「あ…有難う…ございます…」
「薫子さん…ここは?」


余りの衝撃に酔いが覚めた後輩君は声が震わし、少し動揺気味の先輩君がキョロキョロと辺りを見回す。


私はとっとと運転席から降りて、後部座席のドアを開け…


「ここは知人が経営しているビジネスホテルですの…頼めばスーツのクリーニングもしてくれますわ〜」


「ビジネスホテル…すみません…色々ご迷惑を…」


申し訳なさそうに謝る先輩君。


「いえいえ…花の金曜日ですし…良かったらクリーニングをしている間に、シャワーでも浴びて下さい。おでん臭いままだと余計お腹も空いちゃいますし」


「ははは…確かに!ここまで来たら、お言葉に甘えます!」


「えぇ…いっぱい甘えて下さい…」


これからタップリ甘いエキスを吸わせて貰うけど…


うふふふ…。

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