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薔薇色タクシー
第4章 ♡先輩&後輩♡
「あら〜早かったわね〜!」


「はい!烏の行水なんです〜!」


照れ臭そうに言う後輩君に先輩君は逃げる様にバスルームに向かい


「おい!しっかり洗えよ!」


「洗ってますよ〜!先輩も折角だから浴びますか〜?」


「え…俺も…」


先輩君、伺う様にチラリと私に視線を送って来た。


「ふふ…まだクリーニング出来いから…ごゆっくり〜!」


意味深に微笑むと、顔を真っ赤にして


「じゃぁ…俺も簡単に浴びて来ます…」


パッタン!


いそいそとバスルームに入って行った。


よっしゃ〜!
次の薔薇色作戦に移るわよ〜!


呑気にバスタオルで頭を拭いている後輩君…
こっちを先に陥落させてしまおう。


「うふふ〜サッパリしたかしら?」


「はいっ!お陰で酔いも覚めました!」


「そう…明日はお休みだし…良かったら飲み直ししちゃわない?」


「えっ!でも…」


先輩君が気になるのか、バスルームに視線を向ける。


「大丈夫よ…先輩もさっき飲んでたから」


先輩君が飲んでたグラスを揺らして見せると


「そうなんですか!じゃぁ、飲んじゃいましょうか!」


後輩君、嬉しそうに賛同した。


「えぇ…三人の素敵な出会いに乾杯しましょう…」


ジェルネイルで光る爪をビールのプルタブに引っ掛けて軽快に開けると


プシュッ!


勢い良く泡が吹き出した。


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