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薔薇色タクシー
第5章 ♡ダンディ系♡
「はは…貴女みたいな美女と一緒に食事出来るなら是非とも…」


冗談か本気か…
でも結構いい感触だった。


頭が切れそうで、ゲットするには難しそうに思ったけど…
もしかしたら楽勝かしら?


よっし…もう少し探ってみよう…。


「えぇ…お客様の様な知的で素敵な男性とお食事出来るなら夢の様ですわ…」


上手く行けば高級寿司と共に、ダンディズムの活け造りを頂けちゃうわぁ〜!


「じゃぁ…今度一緒に食べに行きましょうか…」


ウッソ〜!
早速大物ゲット〜!
キテル!今日の私、最高にキテルわぁ〜!


有頂天で内心スキップ状態になったが…


「『薔薇色タクシーの薫子』イケメンを乗せては身も心も食べてしまう…そんな噂聞いてたけど、自分も食べられてしまうんですかね?」


そう言ったダンディ様の口元は、意味深な笑みを浮かべている。


ドッキン…


胸の奥が小さく跳ねた。


「え…知ってるんですか…」


「えぇ…知る人ぞ知るって感じですかね…」


業界では有名だったけど、乗客でも知ってる人に会うとは…


私って、有名人かも!?


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