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加虐の皇子と愛玩ドール
第7章 耽溺被虐
ほづみの指と蜜壺が、びちゃびちゃ、と、なりふり構わないでこすれ合っていた。
みおりは浴槽から片手を投げ出す。それからほづみを目で捕らえたまま、中指を差し出す。
「おいで」
「っ、はぁ」
「ほづみが上手に填められたら、好きなだけイッて良いよ」
「ぁっはぁ、はい、……」
ほづみががくつく膝をついて、タイルの上を這ってきた。
みおりが片手を膣口の高さに合わせてやると、とろみにまみれた割れ目が下りてきて、指先に、よく知る温度が触れてきた。
「そう、そこ。強欲な性器は狙いが良い」
「はぅっ、ん……」
「もっと、腰、下ろしな?」
「んんっ、あぅぅ……」
指の先から関節が、火照った粘膜にくるまれてゆく。
第三者の気配がしたのは、やにわのことだ。
「参加自由と言って呼びかけたのに、期待以上に集まったね。バスケ部OG」
「これだけ集まるなら、宴会らしいこと考えておけば良かったー。さっき覗いた「すずらんの間」、ステージとカラオケまで付いていて、雰囲気も良くなかった?」
「いっそ後でカラオケ行っちゃう?」
「ってか、誰か余興とかやってくれないかな。妄想しちゃうと、女体盛り……一度体験してみたいんだ。ああいうのどこで頼めるんだろ」
「貴女、まだそういうAV観てるの?」
「私なら美少年盛りが良い」
「こら、慎みなさい。後輩が聞いたら教育に悪い」
「皆、もう大人じゃなーい」
わっ、と、数人の女性達の声が盛り上がる。そして彼女らの妄想は、互いを咎めるのに反比例して、極まってゆく。
「それはそうと、この子は最愛の幼馴染みがいるんだから、ダメよ」
「あ、えっちゃん……」
「それとも、くみ、旅先の火遊びはオーケーな方?」
「っ、にょ……女体盛りは、私も体験してみたいかしら……」
植え込みの向こうの散歩中の団体から、しっとりとした上品なトーンを含んだソプラノが、恥ずかしげにこぼれ出た。
「っ……」
みおりに、二日前の夜のデジャヴが押し寄せてきた。
「……ほづみ」
「みおりさん?」
「悪い。先、行ってる」
「え……?」
「会社の知り合いが来てるみたい。ちょっと挨拶してくるよ」
「あ、そうなんですか」
お疲れ様です、と、ほづみがタオルを拾い上げた。
みおりはほづみと入れ違いに湯船を出ると、室内へ戻っていった。