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加虐の皇子と愛玩ドール
第5章 公認遊戯
「恨むなら、親父を恨みな?」
「あっ、あんっ!あああっ……抜いて下さいもぉいやぁぁぁ……!!」
「イクならどうぞ。ただし、私は人を待たせてる。次の道具までの待ち時間がない。起こし方は手荒だから、意識だけは管理しておいた方が良い」
もっとも花会は、今にも失神しかねない。
みおりは、花会が恐怖心に圧されてエクスタシーを耐えたところで、折りを見て次の拷問に移るまでだ。
「ぅっ、うっぅぅ……あんっ、はぁっ、あああ!!……」
「明日は土曜だね。お父さんと、お出掛けの予定はあるの?」
花会が死にそうだと言わんばかりに目を細めて、こくこく頷く。
「そう。……歩けなくなるまでヤッてやるよ。君は娘らしく振る舞っているより、ペットの役目をしている方が、ずっとらしい」
「あっ、あああっ……ダメっ、もぉっ、ほんとにぃぃ……ああああっ!!」
花会の身体ががくんとうねって、悲鳴が絶えた。みおりの手元の振動音だけ、単調に鳴り続けていた。
みおりが花会に破瓜させて、その身体に淫らなしるしを染み込ませるのに至ったのは、全て、この仔ウサギの父親に報復するためだ。
花会の父親は典型的な石頭だ。この花会に対しては、恋人をつくらせないのはもちろん、年齢制限のかかった映画も許さない。代わりに、週末はいつも一緒に出かけて買い物や食事のスポンサーになるほどの猫っ可愛がりぶりらしいが、いかんせん明治生まれの親の影響か、その脳内は生きた化石だ。
みおりは先週の新年会で、件の男と相席になった。そして、案の定、レースやリボンのふんだんにあしらってある皇子服に好奇の目を向けられたのに始まって、男の恋人の有無に関する詰問、女が女相手に使っても当社の製品の魅力は体験し尽くせないのだとか、くだらない話の相手をさせられた。
挙げ句に家庭の愚痴だ。頑固親父は、女は職場で大した野心を抱かなくても寿退社の切り札があって羨ましいと、笑ってきたのだ。みおりは料理の腕前を訊かれて以来、ここ数日、台所に立つだけで虫酸が走って、無駄に外食が続いている。
みおりの真下で、花会が荒い息を吐きながら、下半身をひくつかせていた。その顔に、束の間の安堵が現れている。
いけない。つい考え事をしていた。
みおりはどろどろになったディルドを花会の唇に突っ込むと、チェストから次なる拷問具を取り上げた。