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crazy night
第10章 不協和音
歩いていると、露店の花屋があった。
店の前を通りかかったとき、雄二が小さなブーケを買ってプレゼントしてくれた。
「今日の有紗ちゃんはいつもより綺麗だから」と…
嬉しい反面、いつも真由さんにこんなことをしているのかなと、つい頭をよぎってしまう。
素直に喜べない自分が嫌だ…
綺麗なはずの町明かりも有紗には澱んで見えていた。
あの日、寂しさから士郎に自ら望んで抱かれてしまったという後ろめたさもあったのかもしれない。
有紗は楽しそうに振る舞ったが、心はざわついたままだった…
店の前を通りかかったとき、雄二が小さなブーケを買ってプレゼントしてくれた。
「今日の有紗ちゃんはいつもより綺麗だから」と…
嬉しい反面、いつも真由さんにこんなことをしているのかなと、つい頭をよぎってしまう。
素直に喜べない自分が嫌だ…
綺麗なはずの町明かりも有紗には澱んで見えていた。
あの日、寂しさから士郎に自ら望んで抱かれてしまったという後ろめたさもあったのかもしれない。
有紗は楽しそうに振る舞ったが、心はざわついたままだった…