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crazy night
第10章 不協和音
遠回りして、時間をつぶし予約の店にたどり着く。
シェフ1人、ウェイター1人のこじんまりとした店ではあったがすごく温かみのある店構えのイタリアンだった。
店内の照明のほとんどがキャンドルでまかなわれており、木造の建築物を彩るように灯りをともしていた。
店に入ろうとすると、ウェイターの男性が扉を開け、二人を招き入れてくれた。
この店のために造られたのではないかと思うほど店の雰囲気と協調性をだすテーブルや椅子達。
「外はお寒くありませんでしたか」と、目尻と頬に素敵な笑い皺をよせる中年のウェイターはハーフなのだろうか。
どこか日本離れした独特の雰囲気を出す。
乾杯のシャンパンをウェイターのお勧めをききながら二人で決め、すっかり店の温かい雰囲気にのまれた有紗はさっきまであんなに澱んでいた心までほぐされるようだった。
ふと奥に居るシェフに目をやると、シェフもこちらに気がついたようでニッコリと笑い会釈をする。
兄弟か、はたまた双子なのだろうか。
さきほど注文をとってくれたウェイターと全く同じ顔をしている。
二人の前に並べられているカトラリーも実にお洒落な銀細工がほどこされており、特に持ち手は繊細に美しい柄があしらわれていた。
「素敵なお店ですね!」
自然と胸が高鳴る…
シェフ1人、ウェイター1人のこじんまりとした店ではあったがすごく温かみのある店構えのイタリアンだった。
店内の照明のほとんどがキャンドルでまかなわれており、木造の建築物を彩るように灯りをともしていた。
店に入ろうとすると、ウェイターの男性が扉を開け、二人を招き入れてくれた。
この店のために造られたのではないかと思うほど店の雰囲気と協調性をだすテーブルや椅子達。
「外はお寒くありませんでしたか」と、目尻と頬に素敵な笑い皺をよせる中年のウェイターはハーフなのだろうか。
どこか日本離れした独特の雰囲気を出す。
乾杯のシャンパンをウェイターのお勧めをききながら二人で決め、すっかり店の温かい雰囲気にのまれた有紗はさっきまであんなに澱んでいた心までほぐされるようだった。
ふと奥に居るシェフに目をやると、シェフもこちらに気がついたようでニッコリと笑い会釈をする。
兄弟か、はたまた双子なのだろうか。
さきほど注文をとってくれたウェイターと全く同じ顔をしている。
二人の前に並べられているカトラリーも実にお洒落な銀細工がほどこされており、特に持ち手は繊細に美しい柄があしらわれていた。
「素敵なお店ですね!」
自然と胸が高鳴る…