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王女様の不埒な暴走
第5章 暴走の果ての悲劇




「いけませんよ、リンゼイ様。このくらいで根をあげてどうするのですか。まだほんの始まりにすぎません。もっと頑張っていただかなくては」


 手を伸ばし、リンゼイの髪をあやすように撫でるジョシュアだが、その優しい仕種とは裏腹に脅す迫力がある。


 こんな彼は知らない。見たことがない。


 怯える気持ちに反し、心の奥では悦びを感じていた。なぜなら普段見せない顔こそ、リンゼイは見たかったからだ。


 ジョシュアの柔らかな唇が胸の頂を掠め、覗く舌が舐め上げるのも、身震いし、喘ぎながらじっと見る。正常な状態ならば、おそらく凝視できないだろう光景。


 未知の感覚が恐ろしいのに、身の内に宿る熱と彼への想いが、恐怖を凌駕する。


「あぁ……ジョ、シュア……さん」


 舌先で乳首を転がし、乳暈ごと吸い上げられ、白い咽頭を震わせた。


「そう。それでいいんです。素直に感じてくだされば……。ああ、ここも茱萸〈グミ〉のように実ってきましたね」


 ジョシュアは乳房の先端で硬く尖る乳首を、舌と指で弄ぶ。弾力をもつそこは赤く充血し、彼が茱萸と喩えたように普段よりも育っている。


「やぁ……ん、……ぁあ……っ」


 一方はぬめる舌に嬲られ、一方は指でゆるゆると転がされ。ザラザラと舐められるのも、衣擦れでゆるく刺激されるのも、経験したことのない愉悦をもたらす。






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