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王女様の不埒な暴走
第5章 暴走の果ての悲劇




 挿し込まれた指を根元まで埋め、ジョシュアは処女肉を押し広げていく。


「……ん、ふぁ……ん、……ま、待って……あぁ、んッ」


「解さなければ挿らないと何度も申し上げたでしょう。それともやめたくなりましたか」


「ちが……っ」


 やめて欲しいわけないじゃないか。


 どうしてジョシュアが突然リンゼイを抱く気になったのか──おそらく媚薬が回りきり、理性が崩壊したのだろう。用心深い彼に同じ手は二度通用しない。


 もっと言うのであれば卑怯な手を使い、ジョシュアと身体を繋げようとしたリンゼイと顔を合わせるのも厭い、彼女に仕えたくないとレオナルドに申し出るはずだ。


 彼と顔を合わすことも、口を利くこともなくこの国を去ることになるリンゼイに、二度とこんな機会はこない。


 ならば理性を失っている今しか、ジョシュアに抱いてもらう機会はないのだ。


「手、袋……取ってくだ、さい……。汚れて、しまいます」


 ジョシュアの指が入っているそこから、蜜が溢れると言っていた。蜜で彼の手袋を台無しにしたくなくて、懇願する。


「それならばご心配なく。ほらもう、こんなになってしまいました」


 ジョシュアは一旦引き抜いて、リンゼイに見せつけるように手を掲げた。


 手袋は蜜でぬらぬらと光り、指に張り付いてしまっていた。




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