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王女様の不埒な暴走
第5章 暴走の果ての悲劇







 高い天井をぼんやりと見上げるリンゼイ。胸の中にあるのは、この夢のような時間が終わった寂しさだ。


 望みは果たせた。だが同時に彼を失った。


 出来ることなら最後まで自分の中にいて欲しかった。腹の上に出された白濁が、子種ということくらいは知っていて、体内に出されれば子を宿していたかもしれない。


 それでもよかった。どんなに苦労をしても、独りで立派に育てたのに──。


 呆として、そんな儚い想いを馳せていると。


「──まだ終わっておりませんよ」


 肩で息をするジョシュアは吐精したばかりだというのに、下肢に生える屹立はすでに頭をもたげていた。


「……え? あ、の……?」


「なにを驚いていらっしゃるのですか? 私の熱を鎮めてくださるのでしょう? でしたら最後までお付き合い願えますか」


 そう言って彼はリンゼイの片脚を抱え横向きにすると、再び剛直を蕩ける陰唇に突き入れた。


「や……、あぁぁ……っ」


 甲高い嬌声を上げるリンゼイを、再び官能の世界が待ち受ける。


 終わらない夢は、リンゼイが気を失うまで続いたのだった。







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