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王女様の不埒な暴走
第7章 王女は執事の淫靡なレッスンに溺れる
翌日、学校へ行ったリンゼイは失敗の連続だった。
教授から問題を解いてみろと指名されても上の空で、隣にいた生徒から声をかけられるまで気付かなかったし、受ける授業を間違え、別の教室に入ってしまったりもした。
昼食もサンドウィッチをポロポロと溢し、挙げ句に紅茶のカップをひっくり返してしまったのだ。
立て続けに起こった、リンゼイの許容範囲を超える出来事──ジョシュアと無理矢理身体を繋げ、そのせいで彼を危険に晒し、さらにジョシュアから口づけを受けた結果だ。
夕食になにが出たか覚えていない状態で迎えた夜。
早めに入浴を済ませるようにライラから言われ、まだ寝るには早い時間だというのにナイトドレスに着替えさせられた。
「本当にこんな格好で待っていろってジョシュアさんがおっしゃってたの?」
ドレッサーの前で髪を梳くライラに鏡越しに問う。
「はい、そうですよ。レッスンでお疲れになるはずだから、終わったあとすぐお休みになれるようにって」
「そう……」
それほど厳しいレッスンをされるのだろうか、と不安になる。レッスンとは別の不安もあるが。
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