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王女様の不埒な暴走
第9章 王女は甘いひと時に浸る
「堪らない……。一度出しますよ」
ジョシュアは熱い吐息を吐きつつ呟き、さらに腰を速めた。ズン、ズン……と一層強く奥を突かれ、リンゼイもまた恍惚を迎えようとする。
「ジョシュア……さん、私……また達っちゃう……!」
リンゼイの意思とは無関係に柔襞がジョシュアの欲望を締め付ける。ジョシュアは歯を食いしばり、その締め付けに耐えると、残る僅かな理性を振り絞り、吐精の間際に欲望を引き抜き、リンゼイの白い腹に白濁を撒き散らした。
熱い放流を腹に受け、リンゼイはぐったりとするも、ジョシュアに胡乱の眼を向ける。
「ど……して……」
今日こそは最後まで彼にいて欲しかった。子種を注いで欲しかったのに。
「そう哀しそうな顔をしないでください」
乱れたリンゼイの髪をジョシュアは指で梳き、困ったように笑う。
「私とて本懐を遂げたくないわけではありません。ですがまだその時ではございません」
「じゃあいつかは最後までいてくださるって思ってもいいんでしょうか」
こんなことを言えば彼を困らせてしまうだけかもしれない。だが時おり無性に不安に駆りたてられる。
愛し合っているのは解っているが、育った国柄の違いに不安を覚えてしまうのだ。
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