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Cherry boys(短編集)
第2章 プラシーボ
それから…1時間が経過し…
時刻は夜8時になった。

倉田さんにまだ変化は見られない。

「今日はありがとう。そろそろ帰るね」
倉田さんが立ち上がろうとして…
一瞬よろけた。

僕の目の前で…床に手をつく体勢の
倉田さん。

倉田さんが…もう…帰っちゃう!!

ミドリナメコが効いているかどうか…分からない!

でも…でも…目の前に倉田さん!

このまま…帰したくない…

ミドリナメコは…効いていると…信じよう…

ミドリナメコが…効いていますように…

いや…ミドリナメコは関係ない…

僕は…倉田さんが…欲しい…


「倉田さーーーーーーんッ!」

「きゃッ!」
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