この作品は18歳未満閲覧禁止です
オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第5章 ☆♯03 SceneⅢ(SeaSide~海辺にて~)☆
小麦色に陽灼けした膚に水滴が張りついていて、見ようによっては精悍ともワイルドともいえるのかもしれないが、美月にとっては人前でこんな半裸に近い姿で平然としている男の神経を疑いたくなってしまう。
が、現に、少し離れた場所で泳いでいた若い女の子の二人組が晃司の方を見ては、ひそひそと何やら話している。その上気した頬や興奮した様子から、明らかに晃司を意識しているのがありありと判った。