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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第9章 ♯06 SceneⅥ Autum Park
ポッキーはといえば、美月に抱きしめられ、これまた、幸せそうな表情で呑気に眠りこけている。勇一はポッキーが妬ましくなり、〝おい、起きろ〟と、ちょっと意地悪な気持ちになって、ポッキーの髭を軽く引っ張った。
しかし、肝心のポッキーは美月と同様、ぐっすり眠っているようで、ピクリとも動かない。美月に両腕で抱えられて、居心地が良いのか気持ちよさげに眼を閉じている。
こんな寒い夜、美月のやわらかな胸に顔を埋(うず)めその温もりに包まれて眠れば、さぞかし寒さ知らずで過ごせるに相違ない。
しかし、肝心のポッキーは美月と同様、ぐっすり眠っているようで、ピクリとも動かない。美月に両腕で抱えられて、居心地が良いのか気持ちよさげに眼を閉じている。
こんな寒い夜、美月のやわらかな胸に顔を埋(うず)めその温もりに包まれて眠れば、さぞかし寒さ知らずで過ごせるに相違ない。