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サイドストーリー2
第7章 横浜ホールディング③
*:・'゜☆。.:*:・

「Lynちゃん。お久しぶり」
「あ~。野口さん。お久しぶりです」
「元気だった?」
「おかげさまで。野口さんはお仕事どうですか?
NYに行く話もあったとか・・・」
「Lynちゃんは良く知ってるな」

野口さんは苦笑いしながら私を経営管理のブースに案内してくれた。

「あれは後輩が適任だって話になったんだ」
「そうなんだ」

経済誌のインタビューに同期の三人で受けたこともあって
野口さんたちは社外でも有名だ。
そんな野口さんがほんの少し仕事で一緒になった私の名前を
覚えててくれて、仕事先で顔を合わせるたびに
声をかけてくれるのはさすがとしか言えない。

「今日は横浜HDの経管を勉強させてもらいます」
「まさか。Lynちゃんは経管から勉強することなんかないだろ」
「いえいえ。野口さんにバンバン質問しちゃいますよ」

「ま、綺麗な人に質問されるのは願ったりだけど」
「もう!そんなこと言って!」

そう言って私たちは笑いながら資料を開いた。

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