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第7章 横浜ホールディング③

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私が経管のブースの資料を見ていると後ろから肩をポンとたたかれた。
「すずちゃん」
「あ。野口さん」
「もしかして、新幹線で来てくれたの？ありがとう。
何か分からない事があったら聞いて」
「いえ。さすがだな。って思いながら見てたんですよ」

ここにおいてある資料は公開できる範囲のものだろうに。
それでも中身を見るとさすが横浜ＨＤだと思う。

「日々努力してますから」

ふざけてそんなことを言うけど。
経管の忙しさは半端ないって聞いた事がある。

「それより。すずちゃんその髪型、凄く良いね」
「え？」
「ショートが似合ってる」
「そんなことを言っても資料はチェックしちゃいますよ～」

いきなり髪型の事なんか言うから・・・

「あっはっは。誤魔化そうとしてる訳じゃないよ」

ビックリした。

「本当にそう思っただけ」

野口さんはさらりと真面目な声でそう言ってから資料を説明しだした。

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