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第7章 横浜ホールディング③

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「あ。山梨からもブースを出してくれたんだ」

商品開発事業部のブース看板を見て
今日は無理だろうと諦めていた部署の説明を聞けるのかもしれないと嬉しくなる。

「蒼真さん」

１度だけ山梨の研究所で商品の説明をしてくれた金子さんが駆け寄ってきた。

「蒼真さん。来てくれたんだ」
「金子さん。お久しぶりです。今日は商品開発のブースは出ないと思っていました」
「そのつもりだったんだけど。急きょね」
「大変でしたね」
「でも、蒼真さんに会えてよかった。前に説明した開発途中のが
商品化されそうなんだよ」
「本当ですか！」
「蒼真さんに頂いたアドバイスをヒントにしたんだ」

ほんの少し、感じたアドバイスをしただけなのに。

「これは蒼真さんと２人で開発したと思っているから。見て行かない？」
「是非」

金子さんと二人で作ったと言われて少し嬉しくなる。
商品の説明をしてくれる金子さんは子供のように楽しそうだった。

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