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サイドストーリー2
第7章 横浜ホールディング③
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「ひめじさん」

少し遅れた私をすばやく見つけて椅子に案内してくれた。
急いできたせいでうっすらと汗をかいてしまった。

そんな私をとりあえず椅子に座らせて
山田さんが冷たいドリンクを持ってきてくれた。

「今日は都合が悪くなったのかと思った」
「ごめんなさい。用事が出来て。急いできたんだけど」
「いや。大丈夫。ひめじさんの分は取ってあるから」

こないかもしれなかった私の事もきちんと気にかけてくれてる。
この会社の経管のメンバーはそんなところが凄いといつも思う。

「この前話した件だけど」
「うん。大丈夫」
「良かった」

横浜HDからしたら小さい契約のはずなのに
丁寧に進めてくれる姿勢が好きだ。

「今日は美味しいものも用意してあるし、ワインもあるよ」
「山田さんはお仕事だから飲まないの?」

「いや、セーブしてたけど、もうひめじさんにも会えて
話しが付いたから飲む事にするよ」

笑いながら2つのグラスに半分ほどワインを注いだ。

「乾杯。これからの取引に」
「乾杯」

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